この空の明るさよ

◆俺の幼年期音楽原体験であるところのアルフィー、村下孝蔵、チューリップ。前二者はまあまあライブラリもあるのにそういやチューリップだけは俺も実家にも円盤ねえな…(CTはあるが)とふと思いたちベストを入手しリスニングしたところ、まあー溢れるわ溢れるわ脳の音箱。30年以上聴いていなかったのに覚えてるもんだなあ。最早プログレに近いマニアックな手触りもありつつ基本ポップ。いや素晴らしいね。名曲ばかりではないか。もっと布教しろよ俺親。(謎ベクトルの不平

 

子供心にあの寂寥感を理解していたはずもないのだけど、「ブルー・スカイ」がすごく好きだったんですよね。夢中さ君にみたいなパブリックイメージに反した外連の過ぎる財津氏も勿論好きなんですけど。青春の影は別れ派。公式には普通にケコーンらしいけど絶対別れ派。(ウザい論調

 

 

◆ブルースカイといえば流行りに乗って登録してみました。知人がどれくらいこの青き清浄なるSNSにいるのか分からんのでいまだに使い余しています。showmustgoon、よろしくお願い申し上げます。別にXに不満はねえのだけど。旧い音楽に新っか道具に隣の芝生に。紛れながら生きていきましょう。

Lea充

◆下娘氏(3)のうろ覚えウィッシュこの願い「…ないッ」

 

 

◆ジャムプロの限界バトルが流れ出す子供服屋。うん。いいんじゃない。

 

 

◆仕事の駐車場に近接のガソスタから雨霞にくぐもろうとしっかり響いてくる新録LOVELESSの宇宙的アウトロ。

 

 

◆三枚同時のメジャーデヴューから四半世紀経ってリリースされたディルの三曲同時リテイクシングルが元曲リスペクティヴで非常に美味しい。ようこそ首塚(deathtrap!)。

 

 

◆そんなこんなで(?)、年始からのMJ熱再燃からなんとなく自ら一生聴くことはないバンドであろうなあと思っていたTOTO(のファーレンハイト)をはじめて手に入れてみたらば、これがもう最近の好みにクリティカルであった。ディスる意味になくメタルやポップスやヴィジュアル系ではなく古着屋とかハードオフとか民放の朝の天気予報とかで流れてるようなテイストの曲がダラダラと聴きてーなーと思っていたのもあるが、縁とは異なもの。まあ誤解を恐れずに言えば80'sのヘアメタルやニューロマ等の時代の匂いもまあまあ感じましたが。いや、それ抜きによい。

 

上娘氏はもうMJをマイケルジャクソンとはっきり発音し、スリラーのSFをホラー映画と認識する程度の分別は得ている。俺はまだまだ新しいことを好きになれるのだなあと思った。

俺アワード2023

◆珍しく2のうちに〆りましたね。てなわけで毎年恒例のこいつです。今年入手してよく聴いたアルバム、単に思いついた順に語ります。今年は新譜は大体語れたというか注目新譜が多過ぎて語り過ぎたので、控え目に。笑

 

 

Aqua - Cartoon Heroes 〜The Best Of Aqua('02)

娘ズがつべでBarbie GirlのPVを観まくっていたためアクアとか昔流行ってたよネ〜などと思いつつ改めてベスト盤聴いたら(初期が特に)意外とレイヴィなポップスでよい。(娘ズ)一聴しただけでダンディダディダ言い出すので中毒性というかコピー能力よ。しかし件の曲使った動画が多かったのは今夏にポリにコレで話題になった実写の効果もあるのだろうが、この歌詞のバービーもかなりステロタイプなブロンドガール描写なので当時公式と揉めたと聞く。ポップなんだかロックなんだか。

 

2wo - Voyeurs('98)

ロブハルフォード率いるインダストリアルバンド唯一のアルバム。あの頃のトレントとジョン5という時点で個人的にサウンドは全然嫌いになりようがない良質インダスなのだが、これ歌がロバート様である必要確かに無えなあ…。機械的なスクリームとか入っても普通にカッコよかろうによ。ペイーン。ヘヴィミュージックとしては全然悪くないし黒歴史とまでは感じないが、自伝とか読むにこの時期はレザレクション前夜だったりカミングアウトがあったりご本人としては色々アンビバレンツな思いはありそう。しかしシャウトもハイトーンも封印した氏の声はビリーコーガンに似てないこともない。アドアの頃の。

 

PIG - The Merciless Light('22)

ジャケットがカッコ良過ぎて入手した。俺的パブリックイメージだったメタメタしいインダステイストは今作はそこまでなく全体的にドローンなのだが、不思議と統一感はある。なんか聴き流してはいけない不穏な世界のサウンドトラック?的な魅力。降り注ぐ光の果たして無慈悲か慈悲か。というか前作?のリミックス盤(これもまたジャケが良い)を密林で買ったら明らかに印刷ではないレイモンド豚脂領主のサインが入ってた件。何ルートだったのだろうか。

 

人間椅子 - 色即是空

ここ数作の人間椅子は本当に安定続きでよい。暗くも明るくも重くも軽くも全部ありここに来て黄金期の感。頭とお尻が特にお気に入り。

 

BONNIE PINK - Infinity

11年振り!のニューアルバム。ご結婚され母となられた氏の目線が(今までそういうテンプレ題材を避けていたように個人的には思っていたので)やはり新しい。とはいえ勿論旧来のやさぐれピンク感も満載(Waiting 4 U激推)で曲自体も硬軟粒揃いで待った甲斐のある作品だが「Silent Film」が白眉。香織さんに郷愁を描かせると死ぬ。(俺が

続きを読む >>

30 Songs O' Mine 2023

今年俺の心を彩った30曲。俺アワード2023への布石です。無論今年のじゃないのもあり。 無論順不同敬称略でございます。今年は公のお役目的な意味で変化があったのですが、なんとかなんとかやれています。私音楽的にはなんといっても生LUNA SEAを拝むことができ僥倖でした。SLAVE手裏剣(c)。ではチェケ。

-------- 

01. try this shoot - globe

02. ラック - ポルノグラフィティ

03. スーパースター - ケツメイシ

04. Millionaire waltz - Queen

05. '39 - Pretty Maids

06. フローラ - BAISER

07. follow you - Raphael

08. Only the good die young - Iron Maiden

09. LIFE - FANTASTIC◇CIRCUS

10. HOW TO BE A GIRL - 安室奈美恵

11. You know where you fucking live - Marilyn Manson

12. Out of style - LIMP BIZKIT

13. 7th Rose - D

14. ケミカルリアクション - Laputa (R.I.P.)

15. LOVELESS - LUNA SEA

16. liar's hymn - 河村隆一

17. 君が忘れた大きなもの - アンジー

18. 全力キング - 古川貴之

19. CANDLE - PAMELAH

20. In the dark of the night - E-ROTIC

21. The merciless light - PIG

22. Leave me alone - 2wo

23. Roses are red - Aqua

24. Waiting 4 U - BONNIE PINK

25. Don't be afraid - 田村直美

26. 空へ向かう木のように - WANDS  

27. 生きる - 人間椅子

28. 名も無きわたし - BUCK-TICK (R.I.P.)

29. ええよ - CASCADE

30. 50を過ぎたらバンドはアイドル - 筋肉少女帯

-------- 

LUNA SEA『MOTHER』『STYLE』(2023) -STYLE篇-

◆後篇です。先日の福岡デュアルライブ、参加したのは1日目だけだったのに、本番までワクワク楽しみにしてた日常の頭の中でふと流れ出すのは圧倒的にG.のリフだったんですよね。くそう。(歯噛みしながらラヴレスに切り替えること0.1秒

 

 

◆というわけで前エントリでも語ったのですが、元々はSTYLEの方が好きだった私。冷たくしなる五叉の鋼の鞭の打擲のようなオリジナルのサウンドは今でも文句の付けようがないけれど、今風の分離の良い音で聴けるリテイクもこれはこれでやはり普通に昂まります。

 

ノイズみの増して味わい深くなったウィズラヴ、最早V系疾走曲のクラシックと言ってもよいであろうG.。解像度が増えた321breakには正直噴いてしまったがやはりイカスHURT。やや落ちたBPMがより螺旋感(意味不明)を醸すRASEN。というかGOMでも思ったけどLUVUやF&Eはやはり今のRYUICHIのどっしりした声のがハマっている気がする。弦楽器のベタベタしたソリッドさが元曲同様クソ気持ちいい19992023。からの強力も強力なシングル3連撃。INRN様の解像度(もうええわ)が凡ゆる意味でクリアになった気がしたSELVES。いやあよかったです。よかったんですけどね。素晴らしいセルフカヴァーはセルフカヴァーなんですけどね、MOTHERほどの衝撃は個人的になかったかなと。

 

あの時代とあの音触だからこその名曲であり名盤、という部分。内容はどんなに美しくアップデートできたとしても、どうしても弄れないその部分。STYLEに関してはそこが強固過ぎ(たように僕は感じ)た。MOTHERはそれも含めて今のも昔のも普通にいいなあと思えたのだけど。まあ聴き手が結局どの時期の音に一番彼ららしさを感じているかという恣意的な基準の話でしかないのだろうけどなんだろ、ライブの経験の有無、かな。(身も蓋もないオチ

 

 

◆このように四半世紀に渡って溜め込まれたクソデカ感情。ただもうホントこの令和のトキに過去の名盤を…こんなめんどくさいファンたちのKHAOSをも全て飲み込んで(しかも2枚も)GRACEに現代的解釈をしてみせるバンドなぞ、彼らをおいて他にない。ごちそうさまでした。ありがとうございます。

 

 

◆…という内容を数年振りのインフルエンザA型を喰らい一家全滅させられている高熱の最中に8割がた書いてました。予防接種してたから軽症だったと信じたいです。今年もあと2週間余り。皆さんもお気を付けて。